都内に住む、84歳の母親と息子さん夫妻（子供1人）の2世帯住宅です。
1階が母親世帯、2階を息子さん夫妻世帯のフラットタイプ（上下分割）の2世帯住宅です。
母親は長年書道教室を開き、個展を開くなど高齢にもかかわらず活動的な生活を過ごす一方、息子さんは会社勤めの多忙な日々に明け暮れる企業戦士です。
近々迎える停年後に備え、静かな生活が過ごせるように、また母親にとっては1階であることを上手く活用し書道生活と自然を身近に感じられるよう中庭を取り込んだプランを考えました。

建替え前の家と比べるとなんだか敷地が広くなったような感じです。
設計によって家ってこんな変るものなのだと驚いています。
最初の図面の段階では無駄のように思えた中庭でしたが、どの部屋からも蹲をおいた中庭が見え、鳥が水を飲みに飛んでくるし、風通しが良いなど、自然と季節感をいつも身体で感じられる家です。