住居・別荘
日吉の家 ─反転プランの家─
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路地奥のいわゆる旗竿敷地です。アウトドアが趣味であることから海や山で使う用具がすぐ車に積んでいけるよう隣家と協議し、お互いの路地状部分(各々2m幅で計4m)の共有持分化を実現し、家の脇への車のアプローチが可能になりました。
それぞれの家へ車での来客があるときは路地状部分に気兼ねなくとめることも出来建物が上にのらない敷地の共有持分のメリットを実感しています。
依頼主=私自身。つまり自邸です。
いつもの仕事では出来ない実験をいくつか試みました。
(1)ローコスト化のため
・階高(柱長さ)を全て6m以下とする。(屋根がフラットなのはその結果)
・1階床下の木造床組を省き直接フローリング(一部コルクタイル)を貼る。
・R部分の下地は鉄骨にせず木集成材を曲げ方向に積層する。
・工事を一部分離発注方式とする。
(2)耐震性を確保するため基礎は厚さ30センチの耐圧コンクリート床版、版下はローム層(GL-60cm)まで砕石砂利敷きとする。
(3)木造らしくなく、外観をすっきり見せるために雨樋は室内を通す。
(4)R外壁面にサイディング横張りを貼る。(メーカーにはR面の施工は責任が持てないと反対されたが竣工後の支障はなし)
(6)大スパンをとるため鉄骨梁を併用する。